谷病院様 原価計算実施

谷病院様向けに、原価計算のサービスを実施しましたので、そのご報告です。

谷病院様では、以前より銀行などに病院経営の状況を説明する資料として、原価計算の資料を作りたかったそうですが…

 

やはり、原価計算となるといくつかの資料を組み合わせて、結構面倒な計算をしないといけないということで、事務長さんはその時間が取れず、手つかずになっていたとのことでした。

 

今回実施したものは2種類の原価計算で、1つめは谷病院の精神科、睡眠科、精神+睡眠科、内科の4つの診療科のそれぞれ外来、入院の合計8カテゴリーについてしたものです。

 

そして2つめは、谷病院で最も大きな収益を上げている精神科の入院について、レセコンの出力する課金の対象となる項目毎に原価を配賦したものです。

 

使用したデータ・ソースは、試算表(損益計算表)、給与データ、レセコンの診療報酬データの3種類です。

 

原価の配布方法としては、基本的には「売上高基準」を配賦基準としました。

そして、給与データ分については、対象となる職員様が、あるカテゴリーにのみサービスを提供している場合は、その職員様の給与はそのカテゴリーにのみ配賦するというという方式にしました。

 

今回の原価計算は、上記のデータソースをExcelマクロでTableauが処理しやすい形式に変換し、その後はTableauを用いて分析・レポーティングを行いました。

 

お話があってから、最終的なレポート提出までの実質的な作業時間はおよそ27時間でした。

今回感じたのはやはり「可視化の重要性」です。実は第2の原価計算は、第1番目の原価計算実施後、谷病院様から「さらにブレークダウンした情報が見たい」というご依頼があり、実施したものです。

 

谷病院様からは、「現状を大まかに見渡せることができた。これを使って銀行にも説明ができる」という評価をいただきました。

 

そして、谷病院では今後これに似た取り組みの再開を考えておられるとのことでした。

 

それは、稲盛和夫氏の提唱する「時間当り採算」です。

(参照 アメーバ経営と原価計算 以下URL)

https://www.kansai-u.ac.jp/Keiseiken/publication/seminar/asset/seminar13/k201.pdf

 

あまり詳細な説明は避けますが、この方式のポイントはコストセンター(直接売上が無い部署)も、その部署における「時間当り採算」を定義し、時系列でその部署における時間当り採算が向上しているかを管理する仕組みです。

 

谷病院様では、以前この取組を行っていたそうですが、作業の煩雑さから、ある時から中断しているそうです。

 

今回ExcelマクロとTableauを使って原価計算がある程度自動化出来るという、道筋が見えたので、今後はこのような仕組みで、病院の経営状態を監視していこうということを考えておられるようです。

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