私たちの会社の役割について考える

今更ですが、あなたは「MS法人」とはどんな法人かごぞんじでしょうか?

ググると山のように出てきますが、要は「MS」とは「メディカルサービス」の略で、特にMS法人という法人の形態があるわけではありません。

普通の「営利企業」です。

その特徴は、会社の成り立ちにあります。

MS法人は、営利活動のできない医療機関によって作られるところに特徴があります。

私の経営するこの会社「有限会社 積善会」も、グループ全体で約700床のベッドを持つ高知の社会医療法人「仁生会」が設立したMS法人です。

あなたもご存知のように、それなりの規模の病院では、医療行為を行うための施設を持つため、施設の建築、補修、清掃、駐車場管理、病院内の売店、レストランといった業務も行っています。

もちろん、普通の会社と同じように、システム管理、人事、給与、勤怠管理といったバックオフィス業務も存在します。

そうなのです。病院は結構な労働集約産業なのです。

 

そして積善会のもう一つの特徴は、売り上げのほぼ95%が仁生会向けです。

特に、その中でも仁生会向けの施設補修に関しては、私がこの会社に入った2013年頃には、ビジネスとしてはほとんどなかったのですが、昨年度は約1,300万円の売上に成長しました。

 

この分野のビジネスが伸びた理由は割と単純で、

  • 頼まれればすぐやる
  • 決められたことを決められた通りやる
  • 後の面倒もしっかり見る

という当たり前と言えば当たり前の結果で得られた信頼関係によるものだと思います。

 

それでこのビジネスの成長を見て考えたのですが、積善会の場合…

「仁生会職員が医業に専念するためのサービスを提供する」べきではないかという事に行きつきました。

 

例えば、11月25日のYahooニュースにあるように、今日本では日本人の高齢者対策として、医療制度改革が叫ばれています。

そしてその内容は、医療機関にとって厳しいものになる事が予想されます。

医療機関はその宿命として、厚生労働省の出す医療政策に従わなくてはいけません。

そしてその政策は当然ですがどんどん変わっていきます。

それについていけない病院は淘汰されてしまいます。

MS法人の場合(というか私たちの場合)どんなに業績が堅調でも、顧客に問題が起こればそれは私たちにとっても大ダメージになるわけです。

なので、私たちはお客様がいつも堅調な状況にいて欲しいわけです。

そのために私たちが何をしないといけないかと考えた時に、前に書いた内容に行きつきました。

それで、「仁生会職員が医業に専念するためのサービスを提供する」の具体策なのですが…

私は「アウトソース」を考えています。

「アウトソース」といっても、単純に病院の中の業務を私たちが請け負う事だけでなく、今ではすでに世の中に存在する、数多くの「業務請負会社」に直接に委託することも含んでいます。

例えば私たちの会社で伸びてきた「施設管理業務」は、その機能を病院内で持つ病院様も数多くあります。

そのような業務を外に出す場合、単純に外部に委託するのでなく、その結果が今までよりも職員の皆様の満足度を高め、しかも安いコストで達成できるのであれば、それこそ病院の職員様がより医療に集中できる環境を作ることにつながると思うのです。

もちろんこの事は簡単な事ではありません。

私たちは「営利企業」なのでなんとしても利益は出す必要があります。

なので、業務の仕組み、社員のマインド、機械導入による効率化、そしてお客様の協力の全てを使って、これを実施する必要があります。

それともう一つ、最も大事なことは…

お客様である医療法人様の意識です。

病院内で行われる活動の中で何が一体「医療行為」で、何が一体「それ以外」なのかを病院内で認識する必要があると思うのです。

例えば「医事課」という組織があり、そこでは外来の受付、入退院対応や請求・会計業務など色々な業務があり、ほとんどの医療機関ではこの業務は病院に直接所属すると考えられていると思います。

でも本当にそうでしょうか?

例えば、会計処理を行うシステムがクラウド環境で動くとすると、

請求のための処理はその病院の外でもできるようになります。

そうなればその計算部分は他の企業に委託し、病院では医事課の職員数を削減するという選択肢もあるのではないでしょうか?

今後はますます医療機関には「効率化」が求められていくと思います。

そのような状況では常に、「医療行為」と「それ以外」を見極める目と、「それ以外」の中から何を外に委託するかという判断が必要になる気がしています。

私たちは、今後はこのようなアウトソースの提案を病院様にしていきたいと考えています。

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