人工知能は人の仕事を奪うのか?

いきなりこんなタイトルだと、またかとうんざりする人もいるかもしれません。実はインテックス大阪で11/15(水)~11/17(金)の期間で開催された「教育ITソリューション」のセミナー「人工知能で教育はどう変わるのか」(国立情報学研究所 コンテンツ科学研究系教授 人工知能学会会長 山田誠二氏)に参加しました。この中で私が印象深く感じた人間とAIの協業の部分についてレポートしたいと思います。

シンギュラリティ
あなたは「シンギュラリティ」という言葉をごぞんじでしょうか?これは、単純には2045年を境にAIが人間を超えるというもので、一般人としては少し(かなり?)いや~な気分になるのですが、山田氏に言わせると「噴飯もの」であるという事です。少なくとも今のアプローチでは(すいません、私は今のアプローチがどの様なアプローチかもよく理解していませんが)、これは絶対に無理だそうです。それこそ全く新しい方法でない限り、2045年にこのようなことが起こることは絶対にないそうです。私たちの直感通り、AIは比較的閉じた世界(例:チェス、碁、将棋 等)は得意ですが、いわゆる本当の意味での一般的解決(対面、物理的な世界、常識の理解)などはまだまだ人間には遠く及ばないという事です。しかし、高度なパターン認識の世界(例:医療におけるCT、X線画像認識)においては、5年以内に認識率が飛躍的に上がった製品が出るんじゃないかという事でした。

ここからが、本題なのですが、ポイントは、「AIが人間の仕事を全て代替する事」は難しく、定式化された部分のみをAIが人間の代わりに行い、人間は「本質的に人間がやるべき仕事」が明確になってくるであろうという事でした。ただ、これだけでも単純作業、定式化された業務は、ブルーカラー、ホワイトカラーに関わらず、AIが代行するようになるということで、かなり労働の現場では混乱(失業?)をもたらす事になるんじゃないかとは思います。
そして、私がこのセミナーで最も印象深かった内容が、「アドバンスドチェス」という競技の話です。あなたは、19997年にIBM社が開発したディープ・ブルーが、当時のチェスの世界王者のカスパロフに勝利したことを覚えておいででしょうか?当時これで「チェスではもはや人間は、コンピュータに勝てない」で、チェスは廃れるんじゃないかと言われましたが、なんとカスパロフ自身が、人間がコンピュータの力を借りてチェスを指すアドバンスド・チェスを提唱し、そのまま今も協業の形式、そしてコンピューターのソフトウェア同士で指すチェスも盛んに行われています。
これこそがポイントで、これからは「AIと協業する」ことが私たちにも要求されるようになるのではないでしょうか。むやみに機械やコンピュータを恐れず、「共に頑張る」という時代が来るのでしょうか?AIと一緒に働く自分を、まだ想像できないのですが・・・

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